ストーリー
  主人公・草本信夫には、3人の兄妹がいる。信夫の双子の妹でしっかり者の文子(あやこ)に、兄妹の中で、1番彼を慕っている次女の沙希に、普段はいい加減なところがあるがいざという時は、頼りになる末っ子の春男、この4人で暮らしている。両親は、1年前に共に亡くなっており、両親が残した財産で、何とか生活している。よく兄妹で出掛けたり、通学する姿を近所の人に見られているので、周りの人達からは、仲良し兄妹と思われているが、実際はそうじゃなかった。
 そう、何故か、文子と沙希は、とても仲が悪いのだ。この事実を知っているのは、信夫と春男だけであり、彼等が必死に2人の仲を取り持っているので、周囲の人々には、仲が良いように見えているだけである。しかし、信夫自身、まだ、気づいていなかった。2人の仲の悪さは、信夫に原因があると言うことを。彼女達の淡い恋心を知ってしまった時、信夫は、どちらを選ぶのか。考え、苦悩し、彼が選んだ答えとは。
 兄妹愛を超えた女2人に男1人の甘酸っぱい青春ラブストーリーが今、始まる。